うちはケーブルテレビでネットも契約してるんで、リモートワークになっても大丈夫!って安心してたら、「それじゃマズイ!」って言われちゃって……
いったい何がダメなのかしら?
なんでも、ギガとかメガとかが足りないって話なんだけど、よくわからなくって。
でも、教えられるままに光回線にしたら、ユーチューブでクルクルしなくなったじゃない!
これまでのは何だったんでしょうね?
速度?
インターネットに速度があるの?
? リモートワークのために必要十分なインターネット通信速度の目安は?
? 現在自宅にあるインターネット回線で通信速度は十分?
? WiFiやテザリングで通信速度は大丈夫?
? 作業内容で必要な通信速度は違う?目安は?
こんな悩みにお答えします
「自宅でリモートワークする」ためのインターネット環境にどれほどのスペックが必要であり、どれほどのスペックで十分なのかは、要素で切り分けるとわかりやすくなります
最低限必要な速度はこれぐらいだよ、これ以上は十分すぎてオーバースペックだよ、必須でないけどあれば便利な機能はこれだよ、費用はいくらだよ、という情報を要素ごとにお伝えしますね
1.Web会議
2.グループウェア
3.バーチャルオフィスツール
4.メール送受信
5.クラウドPBX電話
6.VPN通信
7.ファイルダウンロード
8.動画閲覧
9.ブラウザ閲覧
無駄な時間やお金を使わないで、快適なリモートワーク生活を送れるインターネット環境をスグに決められますよ
実際に「ウノッチ@コロただリモートワーカー」が各要素をチェックして、時間をかけて検討・整理しましたので、インターネット環境選びに無駄な時間やお金をかけないですみます
Twitterもやってます https://twitter.com/@3chome_taro
このページの目次
これで十分【作業別】インターネット通信速度―リモートワーク環境に
Web会議に必要なインターネット通信速度
Web会議システムでは、インターネット通信速度がとても重要です
通信速度が足りないと、映像や音声が途切れたり止まったりしてしまい、重要なプレゼンや交渉が台無しになりかねません
リモートワークにはこの通信速度が必須項目となります
日本を代表するWeb会議システムと必要なインターネット通信速度
日本市場シェア | 社名/システム名 | 推奨通信速度 |
第1位 | シスコシステムズ「Webex Meetings」 | 下り:2.5 Mbps(高画質ビデオ) |
第2位 | ブイキューブ「V-CUBEミーティング」 | 下り:0.5Mbps以上 |
第3位 | ZOOM「Zoom Video Communications」 | 下り:1.2Mbps |
Web会議の画面上で資料を見せるなら高画質である必要があり、2Mbpsは欲しいところです
2Mbps
グループウェアに必要なインターネット通信速度
グループウェアではクラウド上で社内のデータを共有したり、一つのファイルを共同で編集したりできるサービスです
日本を代表するグループウェア
市場シェア | 運営会社 | グループウェア |
第1位 | サイボウズ株式会社 | 「サイボウズOffice」 |
第2位 | Microsoft | 「Microsoft Office 365」 |
第3位 | サイボウズ株式会社 | 「サイボウズGaroon」 |
グループウェアにはさまざまなインターネットサービスがあり、通信速度は使うサービスにより変わってきます
通信速度は使うサービスやデータ量による
バーチャルオフィスツールに必要なインターネット通信速度
インターネット上に仮想のオフィスを構築し、アバターで表されている同僚や上司、取引先の方とコミュニケーションがとれるシステムです
代表的なバーチャルオフィスツール
バーチャルオフィスツール運営会社 | システム名 | 機能 |
ソニックガーデン | 「Remotty」 | 顔が見える、自分の座席スペースがある、周囲の声・つぶやきが見える、会議がワンクリックで始められる |
テレワークマネジメント | 「Sococo」 | 在席状況の確認、資料の共有、オフィス間の移動、会議の参加、相談や連絡 |
Remo | 「Remo」 | いつ誰がどこで会議しているか確認、稼働中・離席中・集中タイムの設定、web会議 |
株式会社ソニックガーデン 「Remotty」では、5Mbps以上の通信速度を必要としています株式会社ソニックガーデン 「Remotty」公式サイト
5Mbps
メール送受信に必要なインターネット通信速度
メール送受信はリモートワークに必須の作業ですが、大きな通信速度は必要ありません
ファイルを添付した500KBのデータ量のメールを送信する場合、10Mbpsという低速の通信速度でも0.4秒で送信できるように、ほかのインターネットサービスを使えればメール送受信は可能です
1Mbpsもあれば十分使用できる
クラウドPBX電話に必要なインターネット通信速度
クラウドPBX電話では、それほど大きな通信速度がなくても通話ができますが、通信の安定性を考えると余裕のある通信速度があったほうが安心でしょう
ABphone クラウドビジネスフォンでは、Windows PC端末 下り:最少約100kbpsではあるものの、ネットワーク通信速度は、数10Mbps以上あることが望ましいとしていますABphone クラウドビジネスフォン 公式サイト
50Mbps
VPN通信に必要なインターネット通信速度
VPN通信は、通常のインターネット接続に変わる接続方法のため、VPNそのものが通信速度を必要とすることはありません
ただし、セキュリティの効いた接続のため通常の通信より速度が落ちる傾向にあります
使うサービスやデータ量による
ファイルダウンロードに必要なインターネット通信速度
ファイルダウンロードに必要なインターネット通信速度は、ダウンロードするデータ量によるでしょう
サービスが機能するための最低限の速度はないのですが、速度が遅ければそれだけダウンロードにかかる時間が長くなります
インターネット通信速度 | ダウンロードするデータ量 | ダウンロードにかかる時間(秒) |
10Gbps(超高速光回線) | 1GB | 0.8秒 |
2Gbps(光回線) | 1GB | 4秒 |
500Mbps(WiMAX2) | 1GB | 16秒 |
100Mbps(LTE回線) | 1GB | 80秒 |
10Mbps | 1GB | 800秒 |
1Gbpsあればストレスなくダウンロードできる
動画閲覧に必要なインターネット通信速度
動画閲覧に通信速度は重要です
ファイルをダウンロードするときに低速度であれば待てばいいのですが、動画は時間で進行するメディアなので、待ってくれずカクカクして動かなくなります
YouTube動画の画質 | 必要な通信速度 |
240p | 350kbps |
480p | 1.2Mbps |
1080p(フルHD) | 3.8Mbps |
5Mbpsあればストレスなく閲覧できる
ブラウザ閲覧に必要なインターネット通信速度
リモートワークでブラウザ閲覧する際は、他社のサイトを閲覧したり会社のクラウドサービスで資料にアクセスしたりと忙しくサイトを表示させるでしょう
通常10Mbps~30Mbpsあれば、ストレスなくブラウザ閲覧ができます
10Mbps~30Mbpsあればストレスなく閲覧できる
ベストエフォートと実測値-建前と本音のような違い
インターネット回線業者が提示している通信速度「下り最大1Gbps!」「440Mbpsで快適!」といった数値は「ベストエフォート」=理論上の最大値に過ぎません
インターネット回線とは多数の利用者が共用しているサービスです
水道サービスが大きな水道管から小さな水道に枝分かれして各家庭で水を出しているように、インターネットサービスも大きなインターネット回線から小さな回線に枝分かれして各家庭でインターネット回線を利用しています
つまり、一度にたくさんの人がデータを送受信すれば、一つの家庭で使える通信量は一時的に減ってしまうため、実際には通信速度は増減の波を繰り返しているんですね
つまりベストエフォート1Gbpsのインターネット回線でも、100Mbps~10Mbps程度の揺れはあるので、最低確保したい通信速度の100倍のベストエフォートで契約するのがオススメです
つまり、常時20Mbpsを確保したいなら2Gbpsのインターネット回線を引くということです
Web会議つなぎっ放しハードユーザー→2Gbps 電話オペレーター、一般事務→1Gbps
リモートワーク環境に必要なインターネット通信量速度のまとめ
要素別に検討してきたリモートワーク環境に必要なインターネット通信速度をまとめると下記のようになります
要素 | 通信速度 |
Web会議 | 2Mbps |
グループウェア | - |
バーチャルオフィスツール | 5Mbps |
メール送受信 | 1Mbps |
クラウドPBX電話 | 50Mbps |
VPN通信 | - |
ファイルダウンロード | 1Gbps |
動画閲覧 | 5Mbps |
ブラウザ閲覧 | 30Mbps |
1Gpbsの契約で流れる実際のインターネット速度
「ウノッチ@コロただリモートワーカー」では、so-net auひかり1Gpbsの契約でインターネットを使っていますが、実際にネットスピード測定器で測ると以下のようになりました
測定日時は2020年8月12日午後4時ころ、お盆休み中で多くの方が自宅でインターネットを使っていると思われる時刻です
下り62.7Mbps、上り15.0Mbpsという結果で、ベストエフォート値1Gbps=1,000Mbpsの下りは6%、上りは1.5%という実測値です
普段の実測と比べると早いほうの測定値ですし、実用上はこれだけあれば動画もダウンロードもサクサク行えて快適にインターネット上で仕事ができます
インターネット契約をする時は最低でもベストエフォート値1Gbpsは欲しいところです
ウノッチ@タダころリモートワーカーのオススメ快適ネット回線2選
ウノッチ@タダころリモートワーカーが自信をもってオススメできる、リモートワークに必要なスペックを十分満たし、価格が非常にリーズナブルな光回線を2つご紹介します
So-net 光 (auひかり) ホーム ずっとギガ得プラン
1Gbps回線最安値はSo-net 光 (auひかり) ホーム ずっとギガ得プランです
現在、「ウノッチ@タダころリモートワーカー」もこの回線を使って自宅からリモートワークしてますが、ノートPC2台、タブレット2台、スマホ2台つなげて快適に仕事できてます!
NURO光
光1Gbpsが当たり前だった時代に、ほかの企業に先駆けて2Gbpsを導入し仰天させたのが、ソニーコミュニケーションズの「NURO光」でした
NURO光のいちばんのデメリットはまだ対応エリアがまだ狭いことで、光1Gbps回線のようには行き渡っていないのです
あなたのご自宅がNURO光のエリア内ならば、ぜひともオススメしたいです!
リモートワーク環境に必要なインターネット通信速度はケース別で考えよう
実際に必要なインターネット通信速度は、ケース別で検討するのが最善です
・フルタイム・Web会議多め・フルタイム・電話オペレーター・フルタイム・一般事務
というケース別で検討しています
2009年からリモートワークでWeb制作、Webライター、イラストなど継続中の「ウノッチ@タダころリモートワーカー」がまとめています
リモートワークをいかに乗り切るか、いかに楽しむか。。。 たとえ仕方なく始めた #リモートワーク でも、タダでは転ばない「タダころ精神」で、ステップアップにつなげよう! とTwitterもやってます
https://twitter.com/@3chome_taro
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